スーツにセーターを着用するのはマナー違反?もう悩まない!ウォームビズ対応コーデをご紹介

スーツにセーターを着用するのはマナー違反?もう悩まない!ウォームビズ対応コーデをご紹介

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寒い季節は防寒対策のひとつとして、ジャケットの下にセーターなどの厚手のトップスを着用したくなりますよね。
街中でも、ワイシャツの上からセーターを重ね着して、寒さをしのいでいるコーデを見かけることが多いのではないでしょうか。

街中でも見かけるセーターの重ね着コーデは、果たしてビジネスマナーを守れているのでしょうか?会社の服装規定に反していないのでしょうか?
ご自身では寒さ対策のつもりでセーターを着ているだけと考えていても、あなたの職場ではその着こなしは問題ないか確認する必要があります。

今回はビジネスシーンにおいての防寒対策コーデの注意点や、着こなしのポイントをご紹介します。
「ビジネスの場で失礼にあたらないようにするにはどのようなことに気を付けたらいいのか知りたい」、「寒い季節のあったかコーデを知りたい」と考えている方はぜひ参考にしてください。

ビジネスシーンにセーターの着用はマナー違反?

セーターコーデ1

スーツの下にセーターを着用することは、一般的にはマナー違反とされています。
すべての企業、業種において必ずしもマナー違反にあたるわけではありませんが、状況やセーターの種類によっては避けた方が良い場合があります。

例えば、取引先との商談や会議など、社外の方との重要な場でセーターを着用するのはマナー違反とされています。
取引先や目上の方と接する際は、スーツやジャケットスタイルなどのフォーマルな装いが求められます。
しかし、セーターはカジュアルな印象を与えるため、着用は控えるのが望ましいでしょう。

セーターを着ていると、身だしなみの面でマイナスの印象を与えてしまう場合がありますので、着用する場合は、その日の社内での予定や外出先をしっかりと確認したうえで服装を選びましょう。

防寒対策に着用OKの企業もある

セーターコーデ2
セーターコーデ3

スーツの下にセーターを着用するのは、重要なビジネスシーンにおいてはマナー違反とされていますが、業種や職種によってはOKとされている場合があります。
ビジネスカジュアルが認められている企業では、スーツよりもカジュアルダウンさせた装いが推奨されており、セーターの着用は問題ないとされています。

ビジネスカジュアルが認められていない企業でも、「ウォームビズ」の取り組みとして、セーターの着用をOKとしている企業もあります。
夏場の暑い季節に、涼しく過ごすことに適した服装を推奨する「クールビズ」があるように、冬場の寒い季節に、暖かく過ごすことに適した服装を推奨するのが「ウォームビズ」です。
ウォームビズを取り入れている企業であれば、寒さをしのぐ手段としてセーターなどの着用を認めている場合があります。

セーターを着用してもよいか不安な場合は、上司や同僚の服装を参考にしたり、企業の服装規定を確認しておくと良いでしょう。

セーターとニットの違いって何か知ってる?

  • セーターとは:
    セーターとは、ニット素材で編まれた防寒用のトップスのことを指しています。
    代表的な素材は、ウール、カシミヤ、綿、アクリルです。
    これらの素材で編んだトップスは高い保温性を発揮し、冬の寒さ対策に欠かせないアイテムです。
  • ニットとセーターの違いとは:
    ニットとは、1本の糸をループ状に編み込んで作られた生地の総称です。
    ニット素材で作ったトップスをセーターと呼んでいます。
    つまり、セーターはニット製品の一種であり、ニットはセーターの素材となる生地という関係になります。
  • セーターの特徴とは:
    糸を編んで作られているため、空気の層ができ、高い保温性を発揮し、冬の寒さ対策に欠かせないアイテムです。
    また編み方によって伸縮性が高く、動きやすい。重ね着もしやすく、様々なコーディネートを楽しめます。

ジャケットの下にセーターを着用する際の注意点

セーターコーデ4

ジャケットの下にセーターを着用する場合には、気を付けるべきポイントがあります。セーターの着用がOKの場合でもマナーには配慮する必要がありますので、どのようなことに注意すればよいのか詳しく解説します。

カラー

セーターは無地のもでベーシックカラーにするとコーディネートが組みやすくなります。
ネイビやグレー、ブラックなどが定番で、ワイシャツやスーツに合わせやすく、どんなビジネスシーンにもマッチする安心カラーです。

また、単色使いの網柄のあるセーターもスーツに合わせやすいでしょう。
アーガイルやチェックなどの模様をほどこした多色使いの柄物はカジュアル寄りになるため控えた方が良いでしょう。
柄が主張してしまう装いはビジネスシーンには不向きです。

色選びのポイント

  • ネイビー:
    どんな色のスーツにも合わせやすく、落ち着いた印象を与えます。 特にグレースーツとの相性が良いです。
  • グレー:
    上品で洗練された印象を与えます。 ネイビースーツやブラックスーツとの相性が良いです。
  • ブラック:
    シャープで引き締まった印象を与えます。 グレースーツやネイビースーツとの相性が良いです。
  • ホワイト:
    スーツスタイルに爽やかで清潔感のある印象を与えます。 ネイビースーツやグレースーツとの相性が良いです。
  • ベージュ:
    柔らかく温かみのある印象を与えます。 グレースーツやブラウンスーツとの相性が良いです。
  • ブラウン:
    落ち着いた大人の印象を与えます。 ネイビースーツやブラウンスーツとの相性が良いです。

デザイン

スーツやジャケットと相性の良いデザインを選ぶようにしましょう。
シンプルなデザインのセーターは、どんなスーツにも合わせやすくコーディネートが決まりやすくなります。

セーターは、編み目の密度(ゲージ)によって見た目や着心地、保温性に大きく影響します。
編み目の密度が大きいローゲージだとカジュアルな印象になり、編み目の密度が細かいハイゲージだと上品な印象になります。
スーツに合わせる場合はミドルゲージまたはハイゲージを選ぶのがおすすめです。

セーター網目の種類

  • ハイゲージ:
    細い糸を使い、編み目が細かく密に編まれたもの。 薄手で滑らかな質感で上品で洗練された印象です。

    セーター ハイゲージ
  • ミドルゲージ:
    中程度の太さの糸を使用し、ハイゲージとローゲージの中間的な編み目のもの。適度な厚みと保温性に優れ、カジュアルからきれいめまで幅広く対応します。

    セーター ミドルゲージ
  • ローゲージ:
    太い糸を使い、編み目が粗くざっくりと編まれたもの。 厚手でボリューム感があり、カジュアルでリラックスした印象です。

    セーター ローゲージ

スーツに合うセーターの種類

  • クルーネックセーター:
    丸首で最も一般的なデザイン。 カジュアルからフォーマルまで幅広く着用できます。


  • クルーネックセーター
  • Vネックセーター:
    首元がV字に開いたデザイン。 シャツやネクタイとの相性が良く、ビジネスシーンに適しています。

    Vネックセーター
  • タートルネックセーター:
    首元を覆うデザイン。 高い保温性があり、寒い季節に活躍します。 タートルネックの場合はスーツよりも、ジャケパンスタイルに合わせるとこなれた印象に仕上がります。

    タートルネックセーター
  • モックネックセーター:
    首元が少し立ち上がったデザイン。 タートルネックほど首を覆わず、ハイネックよりも低い襟の高さが特徴です。 暖かさとスマートさを兼ね備えた印象に仕上がります。

    モックネックセーター
  • カーディガン:
    前開きで、ボタンやジッパーで留めるデザイン。 簡単に脱いだり着たりできるので、温度調節がしやすく、重ね着にも便利です。

    カーディガン

素材

セーターの素材にこだわることは、着心地、耐久性、見た目、そして機能性に大きく影響するため非常に重要な要素です。
敏感肌の方は、天然素材や低刺激性の素材を選ぶことで、肌トラブルを防ぐことができます。
洗濯機で洗える素材や、シワになりにくい素材など、メンテナンスのしやすさも考慮すると、日常的に着用しやすくなります。
素材ごとの特徴を理解し、長く愛用できるセーターを選ぶと良いでしょう。

セーターの素材

  • ウール:
    保温性、吸湿性に優れ、暖かい。 羊毛の種類によって、肌触りや風合いが異なります。 秋冬の季節におすすめ。
  • カシミヤ:
    非常に柔らかく、滑らかな肌触り。 保温性、保湿性に優れ、高級素材として知られています。 秋冬の季節におすすめ。
  • 綿(コットン):
    肌触りが良く、吸湿性、通気性に優れている。 ウールに比べて保温性は低いですが、オールシーズン着用できます。
  • アクリル:
    ウールに似た風合いで、軽量かつ安価。 耐久性があり、洗濯しやすいのが特徴で、オールシーズン着用できます。

サイズ

スーツにセーターを合わせる場合、サイズ選びは見た目の印象だけでなく着心地にも大きく影響します。
着こみすぎるとぼてっとした野暮ったい印象を与えてしまうため、スマートな着こなしになるよう注意が必要です。

サイズ選びのポイント

  • 肩幅:
    肩幅はジャストサイズが基本です。大きすぎるとだらしなく見え、小さすぎると窮屈に感じます。
  • 身幅:
    スーツの下に着ることを考慮し、体にフィットするサイズを選びましょう。 ゆったりとしたセーターはカジュアルな印象になるため、ビジネスシーンでは避けた方が良いでしょう。
  • 着丈:
    スーツのジャケットからセーターがはみ出さないように、着丈は短めを選びましょう。 長すぎる場合は、タックインするか、ベルトで調整しましょう。
  • 袖丈:
    袖丈は、シャツの袖が少し見える程度が適切です。 長すぎる場合は、袖口を折り返すか、お直しに出しましょう。

ビジネスシーンにおすすめのあったかコーデ

肌寒くなる季節は、ビジネスシーンに対応したあったかコーデを楽しみたいもの。
そんなときにおすすめなのが、セーターを上手に取り入れた重ね着スタイル。 暖かさはもちろん、上品でありながらもこなれ感のあるスタイルを楽しむことができます。
ここでは季節感のあるおしゃれを取り入れたコーデ例をご紹介します。

Vネックセーター×セットアップ

Vネックセーター×セットアップ

首元をシャープに見せてくれるVネックのセーターと白シャツの組み合わせ。
伸縮性のあるレーヨンとポリエステルにナイロンを混紡した、鹿の子編みのニット素材のセーターは、なめらかな風合いと柔らかい着心地を実現。

キックバック性(生地を伸ばした後に元の形に戻る力)が高く型崩れしにくく、ご家庭でお洗濯が可能なウオッシャブル機能が特徴です。
デニム調のセットアップと合わせたコーデは、フォーマルさの中にもカジュアルさをプラスし、大人の上品さを出しながらも遊び心のある着こなしです。

モックネックセーター×セットアップ

モックネックセーター×セットアップ

タートルネックほど襟が高くないモックネックを合わせたコーディネート。
セットアップにモックネックやタートルネックを合わせたコーディネートは、ビジネスシーンからカジュアルシーンまで幅広く活用できる人気のスタイルです。

季節を選ばずに着られる素材が特徴のモックネックのセーターは、ソフトタッチで肌あたりがやさしくチクチクを軽減。
柔らかさを保ちながら毛羽立ちを抑えてピリング(毛玉)を防止します。さらに、ご自宅で簡単にお手入れが出来るウォッシャブル機能も備えているので、気軽に着用いただけます。

Uネックセーター×2ピーススーツ

Uネックセーター×2ピーススーツ

社外の方と会う予定のない日には、カラーのセーターを追加してみるのも良いでしょう。
マスタードカラーのセーターは、着る人の印象や周囲に与える印象を大きく左右する、明るくポジティブなカラーアイテムです。

スーツは落ち着いたグレーをチョイスし、ベーシックなデザインをセレクト。
白シャツや革靴を取り入れることで、きちんと感を外さないようにコーディネートするのがポイントです。
カジュアルなビジネスシーンにおすすめのコーディネートですが、フォーマルな場では明るいカラーものは控えていただくのが良いでしょう。

着こなしのマナーを守りながら寒さ対策を!

セーターコーデ5

いかがでしたか。今回はビジネスシーンでセーター着用する場合のマナーや、着こなしのポイントをご紹介しました。
寒さ対策にはセーターを着ることが有効手段のひとつですが、その他には次のような選択肢もあります。

ビジネスマンにおすすめの寒さ対策はコレだ!
  • ワイシャツの下には、保温・発熱機能の高い下着を着用する。
  • 外出する際には手袋やマフラーを着用し、風を通さないようにしましょう。
  • スーツやジャケットの上から羽織れるコートは1着揃えておくと良いでしょう。フォーマルなデザインがおすすめです。
  • カイロを背中の左右の肩甲骨の下や尾てい骨の少し上、おへその下などに貼り、温めると良いでしょう。

ビジネスシーンではTPOに応じた服装を心がけることが大切です。
場に適したあたたかい服装で寒い日でもおしゃれを楽しみましょう。
今回ご紹介した情報を参考にして、タカキューのオンラインショップでお気に入りアイテムをぜひ探してみてください。