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2022.06.23
「ふくえらびtips」は、服選びやコーディネート作りにつながるヒントを専門家が解説する連載コラムです。
今回は「雨対策グッズ」を紹介。
お気に入りの雨具を揃えると、雨の日でも憂鬱にならないから不思議です。
梅雨はもちろん、ゲリラ豪雨が増える夏や、台風シーズンの秋など、雨を警戒すべき季節は続きます。
とくに強風を伴う暴風雨のなかで外出しなければならないときは、傘が役に立たない場合も多く、頼れるレインウェアが欠かせません。
機能性だけでなくデザイン性も優れたレインアウターが増えていますので、揃えておけばおしゃれな雨の日コーデを築くことができます。
ビジネスシーンでも使うなら、「レインコート」を選びましょう。
例えば、〈キウ/KiU〉の「ウォータープルーフライトモッズコート」。
モッズコートがベースなので少しカジュアルな印象にはなりますが、頭部をカバーするためにフードは必須なので、こんな仕様のコートがスタンダードになります。
背面側が長いモッズコートならではのフォルムも魅力的。
太もも付近までしっかりカバーすることができます。
耐水圧に優れる生地を用いつつ、シームテープで縫い目からの浸水を防止。
風雨の侵入を防ぐハイネック、顔も濡れにくくなるツバ付きフード、袖口の開き具合が調整できるマジックテープなど、レインコートにほしいディテールを網羅しています。
さらに、ざっくり畳んで収納できるスタッフサックも付属。
持ち歩いたり保管したりする際にサッとしまえて便利です。
コスパも抜群なので、こんなコートから揃えてみてはいかがでしょう?
カジュアルなレインウェアで人気を集めているのが「レインポンチョ」です。
中南米の民族衣装が起源のポンチョとは本来、四角い布の中央に穴を開けたプルオーバー型のアウターを差します。
プルオーバーなのでフロントが開くことはなく、正面からの雨の侵入を完全にシャットアウトすることができます。
ただし、着脱は少し面倒なところも。
利便性を優先するなら、フロントが全開できる前開きタイプがおすすめです。
全開タイプでもポンチョならではのルーズなシルエットは踏襲されているので、リュックなどを背負ったままでも着脱が可能。
オーバーサイズのアウターも難なく覆えて重宝します。
〈キウ〉の「ニュースタンダード レインポンチョ」のような総柄タイプやロゴプリントが入ったタイプなど、個性的なデザインが充実しているのもレインポンチョの魅力です。
無地を選べば少し落ち着いた印象になるので、シーンやコーディネートにマッチするデザインを選びましょう。
風が強くなければ、傘でも十分に雨を凌げます。
レインウェアと同じく、最近は高機能でスタイリッシュな傘が増加。
持つだけでうれしくなるようなお気に入りの1本を備えておくと、雨の日でも気持ち良く外出することができます。
イチ押しは〈Wpc.ダブリュピーシー〉の「バックプロテクト フォールディング アンブレラ」です。
一見シンプルな折り畳み傘ですが、背面が長くなっているフォルムが特徴的。
背負っているリュックなども雨から守ってくれます。
傘を開くことで骨の該当部分が後方に伸びる特殊構造を採用しているため、収納時は一般的な折り畳み傘と変わらないコンパクトなサイズ感。
濡れにくいフォルムと便利な携帯性が両立しています。
また、背面の長い部分のみ色を切り替えたバイカラーのデザインがおしゃれ。
シンプルなのに個性も効いているバランスが絶妙です
携帯性を優先するなら、驚くほど軽い〈ダブリュピーシー〉「スーパー エアーライト アンブレラ」もおすすめです。
一般的な折りたたみ傘は200〜400g程度ですが、こちらは76g。
超軽量ナイロン生地と独自開発のカーボンファイバー骨を駆使することで、驚異的な軽さを実現しています。
その一方、折り畳み傘の一般的なサイズである親骨55cmの大きさも確保。
傘としての機能性も優秀です。
また、紫外線防止効果も高いため、日傘として活用することも可能。
シンプルでユーティリティに使える晴雨兼用の折り畳み傘です。
空から降り注ぐ雨だけでなく、地面の水溜りや濡れた路面などへの対策も重要。
防水性だけを考えればレインブーツ(長靴)が万全ですが、ビジネスシーンなどで履けないこともあるでしょう。
そんなときのために、防水性を備えた革靴を準備しておくのがおすすめです。
例えば〈TAKA-Q(タカキュー)〉の「本革防水 外羽根ストレートチップドレスシューズ」。
防水に特化した厚みのある牛革を採用し、雨水を弾くように仕上げています。
デザインは正統派のストレートチップなので、ビジネススタイルはもちろん、冠婚葬祭用のフォーマルな装いに合わせることもできて重宝します。
少し補足すると、アウターやシューズほど重要ではありませんが、パンツも防水仕様のタイプを揃えておけたら完璧。
足先まで対策を講じた雨の日コーディネートが完成します。
いきなり一式すべてを買う必要はありませんが、少しずつでもお気に入りの雨具を揃えていくのがおすすめ。
天気が悪くても、気分だけは晴れやかに外出できる準備を整えましょう!