ふくえらびtips vol.26

ふくえらびtips

26

2022.02.03

冬→春の「梅春コーデ」はベージュとホワイトを意識するのが最適解

「ふくえらびtips」は、服選びやコーディネート作りにつながる「tips(ティップス/コツ、ヒント、小技)」を専門家が紹介する連載コラム記事です。
今回は「梅春コーデ」をピックアップ。
その意味からおすすめのカラーリングまで、わかりやすく解説します!

構成&テキスト:平 格彦(AllAbout「メンズファッション」ガイド/編集者/ライター)https://note.com/masahikotaira
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季節を先取りすることでおしゃれな印象がアップする「梅春コーデ」とは?

「梅春コーデ」という言葉を聞いたことはありますか?
冬の終わりには意識しておいたほうが良い言葉です。

そもそも「梅春」とは服飾業界の用語で、冬の終わりから春の始まりくらいの期間のことです。
そして「梅春コーデ」とは、冬用の防寒性を備えながら春らしい要素を取り入れたコーディネートのこと。
つまり、春を先取りした冬の着こなしということです。
周囲よりもひと足早く季節を先取りすることで、おしゃれな印象につながります。


定番的なのは、厚手のアウター類で保温性を確保しつつ、色使いで春らしさを表現したコーディネート。
春らしいカラーリングとしてイチ押しなのは「ベージュ×ホワイト」です。

明るくて春っぽい色味はカジュアルな印象になりがちですが、ベージュとホワイトは上品なイメージ。
いずれも定番カラーなので、着こなしやすさも抜群です。
さらに両者を組み合わせることで、ベージュの「こなれ感」とホワイトの「清潔感」がお互いを引き立ててくれます。
ベージュ×ホワイトこそ、「梅春コーデ」に最適なセットというわけです。

このコーディネート例のように、ベージュのコート×白いインナーという組み合わせなら、違和感なく実践できるはず。
白のスウェットパーカやニットウェアをインナーとして使えば、保温性を補うこともできます。
この実例では、白いスニーカーを合わせることで春らしい軽快感をプラスしているのもポイントです。


ノーカラーのアウターで首周りの開放感を演出して、さらに春っぽく

さらに春らしさを演出したい場合は、首元を開放的にするという手もあります。
わかりやすくておすすめなのは、「ノーカラー」のコートやカーディガンを使うコーディネート。
襟がなくなるだけで首周りに春っぽいリラックス感が生まれます。

ちなみにノーカラーのアウターには、マフラーなどが自由に巻けるというメリットもあります。
気温や体感温度の変化に合わせて巻き物で保温性を補完することができるのです。

このお手本コーデで着用しているのは、フェイクスエードのノーカラーコート。
表面も裏面も起毛感があり、見た目も着心地も暖かい作りです。

ノーカラーコートの「インナーが見えやすい」という特徴を活用し、パネルボーダーの長袖Tシャツを合わせているのもポイント。
インナーにさり気なくグリーンを差すことで、春らしい爽やかさを上乗せしています。

原則の通り、コート×インナーのベージュ×ホワイトという色使いで春らしい軽快感を確保。
その一方、ブラックのパンツとブーツで下半身をスリムにまとめ、大人っぽいバランスに整えているのも見事です。


こちらのメインアイテムはノーカラーのカーディガン。
バルキー加工を施しているため、ふっくらしたボリュームがあり、ウォーム感たっぷりの印象に仕上がっています。
リンクスジャガード編みで描いた柄が立体的なので、シンプルに着こなすだけでこなれたムードが漂うのも特徴です。

このコーディネート例は、全身を明るいトーンでまとめているのもポイント。
ベージュのカーディガンやホワイトのインナーはもちろん、スニーカーもホワイトを選んでいます。
さらに、色落ちしたジーンズもライトな色味。
ハードなケミカルウォッシュはカジュアルな印象や野暮な雰囲気になりがちですが、クリーンな白のアイテムを多めに使っているため、大人なバランスにまとまっています。


基本的な「梅春コーデ」をマスターしたら、少しヒネりのある着こなしを!!

ベージュのシンプルなアウターに白のインナーを合わせるのがここで提案している「梅春コーデ」の基本形ですが、少し飽きたらヒネったコーディネートに挑戦してみてはいかがでしょう?
その場合もやっぱりカラーリングはベージュ×ホワイトを活用するのがおすすめ。
その上で「柄」や「アイテム」で適度にヒネると、バランスの良いコーディネートが築きやすくなります。

このコーディネート例で取り入れているのは、トラッドな「タータンチェック柄」。
ベージュを基調にした柄物のシャツをアウターとして活用しています。

アウターが薄手なので、保温性に優れる白いスウェットパーカーを組み合わせて保温性をフォローしているのもポイント。
両トップスともビッグシルエットを採用しているのでレイヤードのバランスが良く、今どきなリラックス感も漂っています。

他の実例でも活用していたテクニックですが、下半身をブラックで統一して落ち着かせ、コーディネート全体を大人っぽく調整しています。


こちらの実例は、ベージュ×ホワイトというカラーリングを取り入れつつ、「アイテム」でヒネっているのが最大のポイント。
アウター類ではなく「ベージュのパンツ」、インナーではなく「ホワイトのアウター」にしているため、基本形とは違った新鮮味が生まれています。

とくに注目したいのはホワイトのアウターです。
正確に言うとアイボリーのA-2フライトジャケットですが、ホワイト系のアウターはクリーンな印象が強力。
軽快感や清潔感が強い反面、かなりライトなイメージになるのが特徴です。

爽快すぎて寒々しい印象になるのを避けるため、このお手本ではヘビーなブラックのインナーをセレクト。
落ち着きを与え、絶妙なバランスに誘導しています。
さらにシューズやバッグもダークトーンにして、いっそう大人っぽくまとめているのも巧妙です。

冬の防寒性を確保しながら、ベージュ×ホワイトの配色で春らしさを表現した「梅春コーデ」のイメージは伝わったでしょうか?
まずはベージュのアウター類を手に入れ、定番的な梅春コーデを築くのがおすすめ。
季節感を先取りしつつ、おしゃれを楽しみましょう!


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