ふくえらびtips vol.17

ふくえらびtips

17

2021.11.04

改めて「ビジネスカジュアル」について。品格を確保するならやっぱり「ジャケット」の着用がおすすめ!

「ふくえらびtips」は、服選びやコーディネート作りにつながる「tips(ティップス/コツ、ヒント、小技)」を専門家が紹介する連載コラム記事です。
今回は「ジャケット」について。とくに、ビジネスカジュアルで重宝するテーラードジャケットの選び方を解説します。

構成&テキスト:平 格彦(AllAbout「メンズファッション」ガイド/編集者/ライター)https://note.com/masahikotaira
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「テーラードジャケット」を着るのが「大人」のビジネスカジュアル

ビジネススタイルがカジュアル化しているからこそ、何を着て良いのか悩んでしまうことはありませんか?
それもそのはずで、「ビジネスカジュアル」には確かな定義や共通ルールがありません。何を着ていいかの迷ってしまっても当然のことです。

それでもあえて大まかに定義するなら…
・「正統派のビジネススーツスタイル以外」のコーディネート
・ 仕事相手に「不快感や不信感」を与えないコーディネート
ではないでしょうか。

1つ目の条件は、ネクタイを締めた王道的なスーツスタイルではないという意味合いです。
2つ目の条件は、ビジネスシーンで着用するのに欠かせない視点。
迷うくらいなら、ジャケットを使った少し上品なカジュアルスタイルをベースにするのがおすすめです。

そう考えると、「ビジネスカジュアル」の模範解答のひとつは「ジャケパンスタイル」とも呼ばれるテーラードジャケット×スラックスのタイドアップスタイル。
スーツスタイルと異なるのは、上下が同じ生地ではない点です。

生地感や色が違うため少しくだけた印象にはなりますが、スーツスタイルに匹敵する品格を演出することが可能。
パンツをチノパンツにしたりネクタイをニットタイにしたりすることで、カジュアル加減の微調整もできます。


さらにカジュアルダウンしたい場合は、ノーネクタイにする方法もあります。
ネクタイがなくてもまとまりやすいボタンダウンシャツや、「ビズポロ」と呼ばれるシャツに近いポロシャツを合わせるなど、インナーをシャツのみにするのが定番技のひとつです。

インナーをシャツ以外にすると、さらにカジュアルな印象になります。
秋冬シーズンにおすすめなのは、タートルネックのニット。
クルーネックのニットやカットソーより上品ではありますが、くだけた印象も生まれ、いわゆる「ウォームビズ」と呼ばれるスタイルになります。

いずれにしても、ジャケットがスーツと同じ「テーラードジャケット」というだけで、一定の品格がキープできます。
そのため、まずはテーラードジャケットを使った着崩しから実践するのがおすすめです。


「パッチポケット」を採用したジャケットは少し「くだけた印象」に

もっとも上品なビジネス仕様のテーラードジャケットは、セットインポケットが基本です。
それがパッチポケットになるだけで、少しカジュアルな印象になります。
改めて解説すると、セットインポケットはポケットの口の部分だけで表に出ている仕様、パッチポケットは荷物を入れる部分も表側に出ていてポケットの全体像がわかる仕様です。

胸ポケットのみがセットインポケットのタイプや、サイドポケットと胸ポケット合計3箇所がすべてパッチポケットになっているタイプなど、さまざまなデザインのジャケットがあります。
カジュアル度を量るのは難しそうに感じるかもしれませんが、基本的にはパッチポケットが増えるほどくだけた印象になると考えて問題ありません。


メタルボタンが印象的なブレザーもパッチポケットが主流で、少しカジュアルなタイプのジャケットになります。

このお手本コーディネートのように、タイドアップしたジャケパンスタイルのジャケットをブレザーに変えるだけで、少しカジュアル化を図ることが可能です。

ちなみにこのコーディネートでは、足元に素肌をのぞかせることでさり気なく抜け感を演出しているのもポイント。
こうした細かい着こなしでも、くだけた印象をコントロールすることができます。
あまり下品に映らないように気をつけつつ、さり気なくカジュアル感を演出できると、おしゃれな印象になります。


「オールマイティ」に使えるのは、カジュアルな「セットアップ」

ジャケットを使ったカジュアルスタイルで人気を高めているのが、セットアップを使ったコーディネートです。
スーツとセットアップの違いは以前に解説したので詳細は省きますが、ジャケットとパンツをセットでしか使えないのがスーツ、それぞれ単品でも着回せるのがセットアップです。
きちんとした作りのセットアップなら、スーツスタイルを築くことも、カジュアルなスタイルに仕上げることもでき、オールマイティに使えて便利です。

カジュアルなセットアップを使ったコーディネートとしては、インナーにTシャツ、足元にスニーカーを合わせた着こなしが定番化しています。
ただし、ジャケットを使ったビジネススタイルとしてはもっともカジュアルなコーディネートになる点だけは忘れないようにしましょう。
人によっては、ダラしない印象や、幼い印象を受けるかもしれません。
それを防ぐためには、シャツやニットを活用し、少し上品にまとめるように意識しましょう。

その反面、仕事相手によっては服装を気にしないかもしれません。
また、オンラインでしか顔を合わせないので、全身のコーディネートを気にする必要がない場合もあるでしょう。
服装も状況も多様化しているので、ビジネスカジュアルで悩むのはしかたありませんが、相手に失礼がないように気をつけることを忘れずに。
迷うくらいなら、ジャケットの着用を自分自身へのドレスコードとして義務化してしまうのがおすすめです!


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